※童話の更新は週1回(だいたい土曜日の夜)です(^0^)/

≫≫≫ ☆ もくじ ☆ ≪≪≪

2018年1月17日水曜日

雪には雪のなりたい白さがある

『 雪には雪のなりたい白さがある 』 瀬那和彰 作


春、夏、秋、冬、季節も場所も違う公園で、人々がおりなす、
ちょっぴり切ない、ちょっぴり暖かい恋愛短編集。


久々の感想文です。

しかも、一般書!

いつもは児童書の感想文を書いているのに、
あえて一般書を選んだ、ってことは、

そうです!

なんだか、おもしろさが“ガツン”と来た本があったので、
ここに記しておきます。


※この先、ちょっとネタバレ注意です!


4編からなる短編集で全て一人称でつづられます。
大くくりすると恋愛ものですが、
順風満帆なカップルの話はありません。

それなのに、ラストはいつもハッピーエンド。

でも、ちょっと切ないんです。

でも、すごく勇気をもらえるんです。

そして、心が暖かくなるんです。

そんな、不思議な力をもったお話たちです。

子どもからお年寄りまで幅広い人物が登場し、
様々な視点から物語が語られます。

語られているものは、恋愛感情では無く、

人間の“心”です。

人の気持ちって、分かっているようで分からない。

自分が思っている自分と、他人が思っている自分には、
違いがある。

すれ違いもあれば勘違いもある。

揺れ動く心の奥底を、作者が繊細な心理描写で、
丁寧に紡ぎ出してくれます。

そして、心の奥底に到達したときに気づきます。

この物語は “生き方” を教えてくれているんだ、と。

それぞれの思いが交差する舞台となるのが、
4つの実在する公園です。

訪れたことは無いかもしれないケド、
一度は耳にしたことがあるような公園。

季節の違う公園はそれぞれの登場人物の心にシンクロ
するかのように、いろんな顔を見せてくれます。

物語の内容も素敵なのですが、この作者が創造した
この空気感が、読み手の感情を何倍にも高ぶらせてくれます。

私は読み終ったあと、すぐに読み返して、
またこの世界に飛び込みたい! という衝動に駆られました。

そんな空気感がこの本にはあります。

こんな素敵な文章が書けたらなぁ~と、
憧れます!

イヤ、

嫉妬します(^^;

ちょっとHappyな気持ちになりたいとき、
とてもオススメな本です。

PS.
そしてあなたは、ムーミンを読みたくなり、
“メタセコイア”という単語をググることになるでしょう(^0^)


※文庫版には5つ目の物語があるそうです。

雪には雪のなりたい白さがある (創元推理文庫)

新品価格
¥626から
(2018/3/21 18:01時点)



0 件のコメント: