※童話の更新は週1回(だいたい土曜日の夜)です(^0^)/

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2017年9月25日月曜日

わたしの苦手なあの子

『 わたしの苦手なあの子 』 朝比奈蓉子 作


心地いい世界観の小説でした。

タイトルからも想像できる通り、
苦手なあの子と、仲よくなっていくお話です。

ネタバレになってしまいますが、
目次を見ただけでバレますので書いちゃいます。

物語は装丁の女の子二人の視点で展開していきます。

同じ場面を体験した二人が、
その時、どのように感じたのか。

どんな思いでその行動をとったのか。
それぞれが一人称で、かわるがわるにひもといでいきます。

そこへ、お互いがそれぞれ違う場所で体験したお話が絡み合い、
物語が展開していきます。

このようなタイトルの物語だと、一方に問題があり、
もう一方の助けを借りて改善していく、という内容が定番です。

この物語も、大きく見ればそんな感じな内容ですが、
読み進めると、助けられているのは一方だけではないことが分かります。

お互いが、相手を必要としていて、
そこから、徐々に友情が芽生えていきます。

この物語は、友だちを作る、本当の意味を教えてくれている、
そんな感じがします。

友情というのは、どちらか一方では無く、
お互いが必要な存在であると感じたときに芽生えるのだと思います。

どちらか一方が依存しているような状態では、
友だちとして成り立たず、関係も長続きしないでしょう。

お互いが必要としていて、同じ時間を過ごすのが楽しくて、
いっぱい過ごして友情を育んでいく。

すると、やがて友だちから、かけがえのない、
親友と呼べる存在へと変化していくのだと思います。

この物語の二人がその後、親友になれたかは分かりません。

ただ、この物語を体験したことで、お互いの存在は、
一生特別なものとして心にのこるはずです。

読み終わったあと、自分も素敵な友だちを得たような
ぬくぬく、とした感覚を味わえる、そんな小説です。

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