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2017年9月12日火曜日

青いスタートライン

『 青いスタートライン 』 高田由紀子 作


泳ぎたくなる。
海で、いや、佐渡島の海で、
1キロ、平泳ぎで。

そんな思いにさせてくれる本です。

とても楽しく読めました。

わたしが初めて25m泳ぐことができたとき、
泳法は平泳ぎでした。

泳ぎきったあと、誰にも知れず、ひとりで、
静かに感動しました。

それだけに主人公が平泳ぎの練習をしているシーンは、
とても懐かしい思いがしました。

この物語は、1人の小学生男子の視点で描かれています。

ひと夏の成長記録なのですが、
それがとても豊かに描かれています。

少年が1人、ひたむきに、がっばっています。
始まりは、軽い気持ちでの挑戦でした。

何度も、やらなければよかったと思います。
そして何度も、やめようと思います。

しかし、主人公はやめません。

気軽に始めたと思っていたけど、

「自信を付けたい」

という思いが込められていたことに気づいたからです。

一所懸命、打ち込みます。

最初、それは少年1人の思いでした。

しかし、少年のひたむきな姿や成長に触れることで、
周りの人たちも、自分の未来に対して、
素直な気持ちが芽生えていきます。

それらの過程が、丁寧に丁寧に、描かれています。

装丁で描かれている佐渡の海岸のまばゆい景色が、
少年たちの成長を、しっかりと受け止め、優しく、導きます。

こんなステキな経験ができて、うらやましいなぁ、
自分もこんな経験したかったなぁ、なんて思っちゃいます。

でも、本当は誰でも子供の頃に経験していると思うんです。
きっと、特別な物語じゃないんです。

ただ、それはあまりにも日常的すぎて気づいていないだけ。
思い出せないだけ。

この小説は、誰にもきっとあったハズの経験を、
物語にして綴ってくれます。

この物語を読んで、清々しい気持ちになれたひとは、
同じような経験をした人だと、わたしは思います。

読後はステキな爽快感に包まれます。

全ての年齢のかたにオススメできる作品です。

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