※童話の更新は週1回(だいたい土曜日の夜)です(^0^)/

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2017年8月28日月曜日

明日のひこうき雲

『 明日のひこうき雲 』 八束澄子 作


「14歳の等身大の、恋、友情、葛藤を描く青春小説!」

※この先は、あらすじも含んでいます
最後はネタバレがあるので注意です


主人公は中学二年生の女子。

学校では仲のイイ友だちがいて毎日楽しく過ごしています。
だけど、家に帰れば辛いことが待ち受けています。

家の事情を誰にも話せずにいる主人公。

そんな中、気になる男子生徒が現れる。
男子生徒に近づくために、友だちを巻き込む主人公。

家庭の問題を抱えながらも、彼女たちの恋が動き出す。

学校を舞台にした夢のような楽しい日々と、
家庭を舞台にした厳しい環境。
このギャップがこの物語の核です。

学校を舞台にした物語を読んでいると、
友だちと仲良くなっていくのってこんな感じだったなぁ、
と、遠い記憶が蘇ってきます。

恋も友情も、最初はなんかぎこちないケド、
フトした切っ掛けで急に距離が近くなる瞬間。

あの瞬間って、何なんでしょう、今思い出しても、
とってもフワフワした気分になります。

何かが始まる! という感覚。

そんな感覚も共感できる仲間がいた充実した日々。

当たり前のようにあったそれらのことは、
すごく特別な状況だったと、
この物語は思い出させてくれました。

そう言った意味では、
大人の方が共感できる内容なのかもしれません。

一方、主人公の家庭が舞台の話では、
とにもかくにも弟くんの存在が大きいです。

家庭は仲良しなのが一番、それだけでイイ。それだけで幸せ。
そんな気持ちが弟くんの健気な態度や台詞から伝わってきます。

主人公は弟を見て、いろいろと気づかされます。

自分には出来ないこと、そして、自分の本当の気持ち。

意図せず気づきを与える、恐るべき小1の弟です。

学校でも家庭でも、複雑な出来事を前にしても、
中学生らしい一面が常に描かれている作品。

等身大の中学生の女の子が描かれているだけに、
同世代の読者にはどう伝わるのか分かりませんが、
等身大なので、中学生からだいぶ年月が経った人が読むと、
懐かしいあの日の感覚が蘇ってくる。

そんな本です。


※※※ネタバレ注意!!※※※


ただ、二つの物語が、

絡み合って何かが起こるのを期待していたのですが、
ちょっと触れたなぁくらいで終ってしまったのが残念でした。
まっ、現実はそんなもんなのでしょう……けど……。


※※※ネタバレ注意!!※※※

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