※しばらくの間、童話の更新は週1回(土曜日の夜)のみになりますm(_ _)m

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2017年9月18日月曜日

夏空に、かんたーた

『 夏空に、かんたーた 』 和泉 智 作


ご近所に、こんな場所があったら楽しいだろうなぁ~、
と、思います。

学校でもない、家庭でもない、会社でもない、
もうひとつの場所。

舞台は近所のボイススクールにある児童合唱団。
団員は小学校1年生から6年生の9名。
目指すは、市民会館で行われる合唱コンクールで金賞を取ること。

とても、小さな世界の物語です。

ところが、そんな小さな世界でも、
とても豊かに物語が綴られて行きます。

朝早く、酔っぱらって帰宅する謎の叔父さん。
急病で倒れる児童合唱団の先生。

とっても先が不安になりそうな出来事から、この物語は始まります。
しかし、読み進めると不安はすぐに解消されます。

それはなぜか?

とにかく登場人物が、みんな、魅力的だから。
みんな根っこでは同じ方向を見て行動しているから。
だから、不安なことが起こっても安心して読み進めることができます。

大きな葛藤や、悲惨な事件、事故などを期待していると
肩透かしを喰らいます。

よく、悪役が出てこない物語はおもしろくない、と言われます。
この物語には、まったく悪役が出てきません。
その上、大きな事件、事故もない。

そんな物語なのに、この作品の世界観に浸ると、とても気分がよく、
なんだかワクワクしてきます。

読み終えた感想は

「あー、楽しかった」

です。

とくに大きく心を動かされることもありません。
大笑いするわけでもありません。

でも、魅力的な登場人物が奏でる物語と戯れるひと時は、
とても心地いいです。

あなたも、肩の力を抜いて、この心地いい世界観に、
どっぷりとつかってみてください。

きっと、和みますよ。

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