※しばらくの間、童話の更新は週1回(土曜日の夜)のみになりますm(_ _)m

≫≫≫ ☆ もくじ ☆ ≪≪≪

2017年9月16日土曜日

字を教えて

お母さんと女の子が道を歩きながら、会話をしていました。

「ママ、このまえね、読書感想文書こうとして、
 分からない漢字があったの」

と、女の子が言うと、お母さんは、

「なんて字?」

「“はしら” って漢字なんだけど」

「“はしら” かぁ」

お母さんは立ち止まり人差し指を突き出して、

「左側に “木” って字を書いて、右側に “主” って書くんだよ」

と、空中に書きました。

すると女の子が空中に書かれた “柱” の辺りを、
両手を大きく振って払いました。

お母さんは不思議がり、

「何してるの?」

女の子は真顔で、

「こんなところに柱があったら、
 誰かがぶつかって危ないから消したの」

と言いました。

「そっか、たしかにそんなところに柱があったら危ないね」

お母さんは楽しそうに笑いました。

「それからね “おかし”って字も分からなくて」

「え、“おかし”」

お母さんは笑いながら

「“お” は、ひらがなの “お” でしょ、
 “かし” は、こう書いてこう」

と、空中に書きました。

女の子は、今度は “お菓子”と書いた当たりの空中を両手で掴み、
自分のポケットの中へ入れました。

「あ、今、お菓子とったわね」

と、お母さんが言うと、女の子は、

「エヘヘヘ」

と、いたずらっぽく笑いました。

「それからね」

と、女の子が言うので、お母さんはニコニコ笑顔で

「今度はなぁに?」

「“しあわせ”って字が分からなかったの」

「“しあわせ”かぁ」

お母さんは、また人差し指で空中に書きました。

「こうやってこう、で“幸せ”」

そして隣に、

「でもね、気を付けないと、一本たらないだけで
 “辛い(つらい)”になっちゃうのよ」

と、空中に書きました。

それを見て、女の子は慌てて “辛い” の方を消し去りました。

「あら、幸せの方は消さないの?」

と、お母さんが言うと、

「うん、幸せはこのままにしておく」

「どうして?」

「このままにしたら、ここを通る人、
 みんな幸せになるかもしれないから」

「ふふふ、そうだね、じゃぁ、みんながいっぱい幸せになれるように、
 もっと大きく書いちゃおうかぁ」

「うん!」

二人は一緒に、大きく幸せと書きました。

そして楽しそうに笑い、歩いて行きました。


おしまい。



今回のもとのお話はコチラ

福娘童話集『 柱という字 』
http://hukumusume.com/douwa/pc/kobanashi/12/20.htm



━━━ お話はここまで ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



☆ちょこっとHappy♪☆


他人のことを思えるって、イイことだと思うんです。
自分も自分以外の人も Happy♪ だったら、
そんな良い世の中はありません。

毎年、夏になると「24時間テレビ」が放送されます。
いろいろな意見がある番組ですが、
私は、これからも毎年やって欲しいと思っています。

他人のことを思いやることの大切さを思い出させてくれる、
とても貴重な番組だと思うからです。

24時間テレビが放送される前には、時期的に、
ご先祖様を思い出したり、戦争の悲惨さを思い出したり、
悲しい事故を思い出したりします。

そうやって思い出す機会があることは大切なこと。

思い出すことによって、少しでも優しい気持ちが芽生えれば、
それでいいと思います。

不幸なこと、辛いことは、みんなで少しずつ分かち合い、
幸せは、みんなで、いっぱい分かち合う。

そんな世の中になればと思います。


今日のHappy♪ポイント

『 みんな、幸せに、な~ぁれ!』


ご意見ご感想、お待ちしています(^0^)/


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